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2017年 ニュースリリース

 サービス・技術 (静岡新聞 9面 静岡新聞社編集局調査部許諾済み)

県、ワサビ田で生物調査 世界農業遺産認定向け

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本県ワサビ栽培の世界農業遺産の認定に向けて県は22日、ワサビ田に生息する生物を調べる生物多様性調査を始めた。初日はワサビ栽培発祥の地とされる静岡市葵区有東木の4カ所を調べ、渓流ではあまり見られない生物が見つかった。水の流れが緩やかなワサビ田が、多様性を高めていると裏付ける結果になりそうだ。(経済部・白本俊樹)

県によると、ワサビ田は肥料や農薬をほとんど使わず環境負荷が少ないため、多くの水生生物が生息するが、実態は明らかになっていなかった。県による調査は初めてという。

有東木では、県から委託を受けた建設環境コンサルタントいであ(本社・東京都)の研究員2人が生物を採取した。ヒラマキガイやカクツツトビケラ類など、水流が緩やかな水場に生息する生物が見つかった。このほか周辺の渓流も調べた。調査した同社の吉成暁研究員は「ワサビ田によって、自然にはない環境がつくられているからこそ、すみ着いている生物がいる」と話した。今後、サンプルを持ち帰って分析する。

調査は23日に伊豆市筏場のワサビ田でも実施するほか、冬季の調査も予定している。

本県のワサビ栽培は3月に日本農業遺産に認定された。現在は世界農業遺産を認定する国連食糧農業機関(FAO)への申請に向けて農林水産省と調整中。認定基準には営農を通じた生物多様性の保全などが盛り込まれている。

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